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「リーダー」の肖像―20世紀の光と影

リーダーシップの永続的特質
『リーダーはそれぞれに、野望のレベル、聴衆の大きさ、メッセージのユニークさという点で異なっているが、皆、六つの永続的特質と向かい合わなければならない。』 

批判的思考力の高い人の人格特性  t 

まえがき
『心理学で扱う批判的思考は、論理的で偏りのない思考のことであり、一般に批判的思考力の高い人は、次のような人格特性の持ち主だと考えられている。』
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  1. 知的好奇心 ―― 人があまり気がつかないことに疑問をもったり、新しいことに挑戦するのを好むなど、知的好奇心が旺盛である。  t 
  2. 客観性 ―― 何らかの意思決定を行う際に、自分の主観的判断にとらわれずに、客観的な事実や根拠に基づいて冷静に判断することができる。  t 
  3. 開かれた心 ―― 物事について判断をする際に、一方の立場だけでなく、あらゆる立場を考慮に入れ、偏りのない判断を下すことができる。  t 
  4. 柔軟性 ―― 独断的で頑固な態度にならず、必要に応じて妥協したり、1つの方法がうまくいかないときには別の方法を試みるなど、自分の考えや方法を柔軟に改めることができる。  t 
  5. 知的懐疑心 ―― 他者の主張を無批判に信じ込んでしまうことなく、確かな証拠があるかどうかを慎重に吟味し、根拠が弱いと思われる主張に対しては他の可能性を探るなどして、結論を保留することができる。  t 
  6. 知的誠実さ ―― 自分の主張にとって有利な根拠だけでなく不利な根拠も考慮に入れ、たとえ自分の意見とは異なる主張でも、正しいものは正しいと受け入れることができる。  t 
  7. 論理的思考カ ―― きちんとした論理を積み重ねて議論を組み立て、不確かな根拠に基づいて結論を導くなどの論理の飛躍を行わない。  t 
  8. 追求心 ―― 考えうるすべての事実や証拠を調べ、明確な結論がでるまで考え抜き、議論を続けることができる。  t 
  9. 決断カ ―― 決断を下すときには躊躇せず、いったん決断したことは最後までやりぬくことができる。  t 
  10. 他者の尊重 ―― 自分の考えも1つの立場にすぎないことを認識し、他者の意見の方が正しい場合には、それを受け入れることができる。  t 
あとがき
まえがきを含めて『認知心理学キーワード』第6章「問題解決と推論」より。この欄の執筆者は広島大学大学院の森 敏昭教授。引用文献は明示されていませんでした。章末の参考文献のうち、執筆者の筆になるものは『おもしろ思考のラボラトリー 認知心理学を語る〈3〉』だけでしたので、この本にもう少し詳しく書いてあるかもしれません。

なかなか網羅的でよさそうなリストだなと思って引用しました。でも書写してみると、1、7を除いては「何かをすることができる」という表現になっているのが気になります。~できるというのは能力の話で、「人格」の「特性」を表すのに妥当な表現なのかなあ。人格特性という言葉の定義は本書にないので、よく分かりませんが。

またすべての項目がおたがいに排他的であるべきとまでは思わないものの、定義の重複度合いが大きい項目がありますね。たとえば6(知的誠実さ)は高いけれど10(他者の尊重度)合いは低い(またはその逆)というケースが思いつかないので、2つは同じことを言っているように思えます。そしてそれは、2(客観性)と3(開かれた心)があれば必然的に現れる特性ではないかとも。

あと9(決断力)は、批判的思考力の高い低いと関係あるのかな。批判的思考力は高いけど決断してやりぬく力は低い人、というのは十分ありそうです。

などなど、モレなくダブりなくという観点からすると、1、2、3、7、8だけでも大丈夫そうかな……などと考えてしまいました。書き写してみるのは、いい学習になりますね。自分の作品(「クリティカル・シンキングに必要な5つの態度」)と比べてみよう。


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投稿:koji さん 登録:2012/9/30 最終更新:2012/9/30
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