絵画の印象を構成する3要素


まえがき

印象的な絵かどうかを測る要素とは何か。

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あとがき

三浦 佳世『感性認知: アイステーシスの心理学』(北大路書房、2016年)より。

『ワーグスマン(1)たちは絵画が美的か、特別か、感銘を与えるかという3つの印象の喚起時間を、呈示時間を変数に調べている。』という文章をリスト化しました。

絵画の印象が何で決まるかなんて考えたこともなかったので、面白い枠組みだと思って収集。

パッと見て「美的」と感じるかどうかは、たしかに印象の構成要素でしょうね。醜くても印象的でしょうが。「特別」というのは、平凡の逆、変わっている・珍しいという意味でしょうか。それもたしかに印象に残るでしょう。

「感銘を与える」というのはなかなか難しい。美的でも特別でもないけれど感銘を受けるという意味で印象的な絵画……あるような気がしますが、「印象的」以上に抽象的で複雑な心の動きのようにも思えます。

参考文献(1)によれば、美的か・特別かは30ミリ秒程度で判断できるものの、感銘を与えるかどうかはそれより遅れるので、『彼らは、感銘という判断はより複雑なのだと考察している』とのこと。原文ではどんな単語が使われているのか知りたく思いましたが、参考文献(1)も同著者による類似の研究も検索できず、これ以上の詳細は掴めず。

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参考文献

(1) Wagsman, J., Verhavert, S., & Augustin, M.D. 2014 The time course of aesthetic experiences. Proceedings of the 2nd Visual Science of Art Conference, Abstracts, 27.

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印象 絵画 感性

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