ICL社の提携事業成功への「実践12か条」


まえがき

『今日のグローバル環境下では、良好な関係を築く経営技術こそが成功への決定的な鍵なのである。』

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あとがき

まえがきを含めて大前 研一『ボーダレス・ワールド』より。ICL社とは、2002年に富士通の子会社になった英インターナショナル・コンピューターズ・リミテッド社のこと。著者によれば、ピーター・L・ボンフィールド会長はこれを名刺ホルダーに入れて富士通と接触する社員に配っていたとのこと。

どれも納得ですね。11の内容が少し分かりづらいように感じます。「戦術的」(tactical)というのは「戦略から逸れない範囲での現場の裁量」と置き換えると分かりやすいかもしれません。現場の担当者にとっては「ちょっとしたかけ引き」に見える妥協やバーターも、(プラス面でもマイナス面でも)全体に意外な影響を及ぼすかもしれないので、事前に確認して会社のバックアップを得て進めよう、という感じでしょうか。

このリストには「さらに次の二点に注意すること」として以下が追記されています。

1. OEMメーカーとの製品契約を取り決める場合には、逆に、自分の商品を売ってもらう機会があるかどうか、必ず相互対称となる機会を模索せよ。
2. 共同開発契約を結ぶ際には必ず「共同販売」の可能性も含めて検討せよ。開発コストを回収し、販売数量/利益を実現するには、できるだけ多く売ることが必要である。

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