主な生体リズム

まえがき

『人間の生理機能のほとんどは、周期的に変化する「生体リズム」に基づいています。(略)では、身体にはどんなリズムがあるのか。』

リスト

  • サーカディアンリズム(概日リズム、circadian rhythm) ―― 地球の自転に応じた約1日周期のリズム。睡眠・覚醒、血圧、体温、ホルモンの生成・放出など。
  • サーカルナルリズム(概月リズム、circalunar rhythm) ―― 月の満ち欠けに応じた約1ヵ月のリズム。女性の月経など生殖システム。
  • サーカニュアルリズム(概年リズム、circannual rhythm) ―― 季節変化に応じた約1年のリズム。鳥の渡り、植物の開花、動物の冬眠、ヒトの気分(季節性感情障害)など。
  • ウルトラディアンリズム(ultradian rhythm) ―― 1分以下の周期の心拍、呼吸、腸の蠕動運動。また数十分から数時間のリズムを刻む睡眠周期(ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせ)など。

あとがき

まえがきを含めて、西野 精治 『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』(PHP研究所、2019年)より。リストは本文を編集して作成しました。

『ヒトの生活や健康にもっとも密接にからんでいる』のがサーカディアンリズムとのこと。たしかにサーカディアンリズムという言葉はしばしば聞きますが、他のリズムについては初めて見たので収集しました。

日のめぐり、潮の満ち引き、そして季節のめぐり。そういった周期変動をトリガーにして生理機能が発動するというのは生物のシステムとして理に適っていますし、どこかロマンチックに感じます。

(書影)

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バイオリズム(1)  生体リズム(1)  睡眠(8)

アップルの開発アプローチにおいて重要な7つの要素

まえがき

『アップルのソフトウェア部門での成功に欠かせない要素を7つにまとめてみた。』

リスト

  1. インスピレーション ―― 着想。広い視野をもって発想し、様々な可能性を考える
  2. コラボレーション ―― 他者と協力し、互いの強みを活かし補完し合う
  3. テクニック ―― スキルを使って質の高い結果を得る。そして、常により良い仕事ができるように励む
  4. 勤勉さ ―― つまらない仕事でも、必要なら手抜きや妥協をせずにやり抜く
  5. 決断力 ―― 難しい選択を、遅れたり、引き延ばしたりせずに行う
  6. テイスト ―― 感性。見る目を養い、「魅力的でありながらまとまりのあるもの」をつくるバランスを見つける
  7. 共感力 ―― 他者の視点から世界を見、彼らの生活とニーズに適応するものをつくる

あとがき

まえがきを含めて、ケン・コシエンダ 『Creative Selection Apple 創造を生む力』(サンマーク出版、2019年)より。まえがき及びリストは「プロローグ」から、タイトルは本文からの引用です。

本書のタイトルにつながる、プロローグのおしまいの部分も引用します。

 このように7つの要素を混ぜ合わせ、合体させつつ、人間味、つまり「私たちらしさ」を、8番目の要素として加えた

 明確なゴールとすぐれたアイデアの実現に取り組みながら、7つの要素を活用し、さらに人間味を加えたアプローチ。

 これらを積み重ねて成り立つアップルの創造法を、私は「クリエイティブ・セレクション」(創造的選択)と呼んでいる。

(書影)

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Apple(1)  創造性(10)

善良な3性格(Light triad)

まえがき

他人に対する愛情のこもった慈善的な態度(いわば“隣の聖人”)とは。

リスト

  • カンティアニズム(カント主義) ― 人間性を(ある目的の手段としてではなく)目的として人に接する
  • ヒューマニズム ― 一人ひとりの尊厳と価値を尊重する
  • 人道への信念 ― 人は根本的に善であると信じる

あとがき

The ‘light triad’ that can make you a good person” (BBC) より。参考文献(1) の成果を紹介する記事でした。

“Light” に「善良な」という意味は、少なくとも辞書には、ありません。ただ、有名な 「邪悪な3性格(Dark triad)」と対照的な人間性を見出そうという研究成果なので、その意味合いがわかるように意訳しました。

まえがきは、論文の Abstract ‘The LTS is a first draft measure of a loving and beneficent orientation toward others (“everyday saints”)’ からの意訳です。“everyday saints” という表現がいいなと思って。

リストも、同論文のAbstractと本文から訳出しました。原文は以下。

  • Kantianism (treating people as ends unto themselves)
  • Humanism (valuing the dignity and worth of each individual)
  • Faith in Humanity (believing in the fundamental goodness of humans)

「カンティアニズム」という言葉は一般的でないと思いますが、”Dark Triad” の一つ「マキャヴェリズム」を踏まえての命名なのでそのまま採用し、「カント主義」という言葉を添えました。「人間性を目的とする」というわかりづらい表現は、イマニュエル・カント本人の言葉から来ています。

君の人格ならびにすべての他者の人格における人間性を、けっしてたんに手段として用いるのみならず、つねに同時に目的として用いるように行為せよ

カント 『道徳形而上学原論 』 (岩波書店、1976年)

(参考文献)
(1) Kaufman, Scott Barry, et al. “The Light vs. Dark Triad of Personality: Contrasting Two Very Different Profiles of Human Nature.” Frontiers in psychology 10 (2019): 467.

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マキャベリズム(2)  人間関係(30)  性格(6)

サイトのリニューアルについて

2005年の11月に開設した当サイトを、2019年7月に大きくリニューアルしました。それに関連して既存のユーザーの皆さんへのお知らせやお願いをまとめます。

リニューアルの概要

  • 個人リスト・公開リストの登録機能を廃します
  • リストのURLは同じですが、スキームのみ http が https になります
    • (旧)http://listfreak.com/list/NNN
    • (新)https://listfreak.com/list/NNN(NNN部分は不変)

旧サイトのユーザーへ:削除は不要です

旧サイトに登録してくださっていたユーザーの皆さまへ。メールアドレスなどはこちらで廃棄いたしますので、削除処理などは不要です。

登録リストは旧サイトからの取得をお願いします

旧サイトにリストを投稿してくださっていた方へ:2019年9月末まで並行運用する旧サイト(URLは別途お送りした下記のメールをご覧ください)より必要なリストをコピーしてくださいますよう、お願いいたします。CSVファイルに保存してお送りすることも可能ですので、お気軽にご連絡ください。

  • 送信日時:2019年6月28日(金)~29日(土)
  • 件名:*ListFreakのリニューアルに関わるお知らせとお願い

[今日のリスト]のメール配信は継続します(ただし、あらためて購読処理をお願いします)

既存の購読者の皆さまへ:毎日日替わりでリストを配信する [今日のリスト] は継続します。ただメール配信システムの変更に伴い、あらためての登録をお願いいたします。2019年7月1日(月)の配信を【号外】としてご案内を差し上げましたので、ご確認ください。

LOTD(今日のリスト)配信 – *ListFreak

人類のパラダイムと組織の発達段階(ティール組織)

まえがき

『本書では、それぞれの発達段階と組織モデルを、名前と色をつけて呼ぶことにする。』

リスト

  • 【無色】 血縁関係中心の小集団。10数人程度。自分と他人、自分と環境といった区別がない。
  • 【神秘的(マゼンダ)】 数百人の人々で構成される種族へ拡大。自己と他者の区別が始まるが世界の中心は自分。物事の因果関係への理解が不十分で神秘的。
  • 【衝動型(レッド)】 組織生活の最初の形態、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配。マフィア、ギャングなど。自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立。
  • 【順応型(アンバー)】 部族社会から農業、国家、文明、官僚制、の時代へ。時間の流れによる因果関係を理解。計画が可能に。規則、規律、規範による階層構造の誕生。教会や軍隊。
  • 【達成型(オレンジ)】 科学的、イノベーション、起業家精神の時代へ。「命令と統制」から「予測と統制」。実力主義の誕生。効率的で複雑な階層組織。多国籍企業。
  • 【多元型(グリーン)】 物質主義の反動としてのコミュニティ型組織の時代へ。平等と多様性を重視、ボトムアップの意思決定。多数のステークホルダー。CSR。
  • 【進化型(ティール)】 変化の激しい時代における生命体型組織の時代へ。自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行。

あとがき

まえがきを含めて、フレデリック・ラルー 『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版、2018年)より。
まえがきは本文から、リストは巻頭の日本語版付録からの引用です。

いわゆる組織といえるのは衝動型(レッド)以降。

(書影)
  • タイトル:ティール組織
  • 著者:フレデリック・ラルー/鈴木立哉
  • 出版社:英治出版
  • 出版日:2018年01月

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組織(23)  経営(83)

智慧の三要素(森信三)

まえがき

『人間の智慧とは、~という事でしょう。』

リスト

  1. 先の見通しがどれほど利くか
  2. 又どれほど他人の気持ちの察しがつくか
  3. その上何事についても、どれほどバランスを心得ているか

あとがき

まえがきを含めて、寺田 一清『森信三一日一語』(致知出版社、2008年)より。タイトルはこちらで付けました。

(書影)
  • タイトル:森信三一日一語
  • 著者:森信三/寺田一清
  • 出版社:致知出版社
  • 出版日:2008年02月

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智慧(2)  知恵(3)

百科事典のトリレンマ

まえがき

スタンフォード哲学百科事典が克服を目指した、誰もがアクセスできる百科事典において同時に成立させることが難しい3つの性質とは。

リスト

  • 【信頼性】 内容が正確で信頼できる (authoritative)
  • 【網羅性】 項目に網羅性がある (comprehensive)
  • 【今日性】 重要な話題についての情報が更新されている (up-to-date)

あとがき

This free online encyclopedia has achieved what Wikipedia can only dream of” (Scroll.in) より。意訳です。ラベルはこちらで付けました。

文脈としては、「一般大衆および学者がアクセスしやすい情報源としての」百科事典についてのトリレンマです。詳しくは参考文献(1)を参照のこと。

参考文献
(1) Nodelman, Uri & Allen, Colin & N. Zalta, Edward. (2002). Stanford Encyclopedia of Philosophy: A dynamic reference work. 380. 10.1109/JCDL.2003.1204899.

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トリレンマ(1)  百科事典(1)

三段階の法則(コント)

まえがき

『フランスの社会学者 A.コントが1822年に、人間の精神が(略)3つの段階 (状態)をとって進化すると論じた法則で、「人類の知的進化の法則」ともいう。』

リスト

  1. 【神学的段階】 人間精神があらゆる事物の起源、つまり絶対的知識を追求する
  2. 【形而上学的段階】 抽象的な実体概念によって諸現象の説明を行う
  3. 【実証的段階】 神学的状態や形而上学的状態から解放され、推理と観察による科学的認識によって事実のみをその原理にする

あとがき

まえがきを含めて、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より。「(三段階の法則(さんだんかいのほうそく)とは – コトバンク)」からの編集・引用です。いくつかのソースを読み比べてみましたが、この定義が一番簡潔かつわかりやすかった。

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社会学(1)

気候話法 (climate-speak)

まえがき

『変化は、目に見える前に、耳から伝わってくることがある。最近の人々がどういう話をしているか、どういう表現を使っているかを、聞いてみるといい。』

リスト

  • 「ほんの2、3年前には……だった。でも何かが変わって……」
  • 「今までこんなものを見たことがない……」
  • 「いつもは……だったが、今はもうわからない」
  • 「こんな状況は……以来だ」

あとがき

まえがきを含めて、トーマス・フリードマン 『遅刻してくれて、ありがとう(上) 常識が通じない時代の生き方』(日本経済新聞出版社、2018年)より。リストは本書と原著、あと原著の該当部分の元になっている記事(1)を見比べつつ訳し直しました。

ある対象の変化の予兆を捉えるのに、人がそれについて述べる表現に着目をする。面白い着眼です。

(書影)

参考文献
(1)Learning to Speak Climate – The New York Times

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未来(7)  未来予測(8)  気候変動(1)

成功の四要素

まえがき

『成功は、息を切らせてゴールをめざすレース以上のものだ。われわれはの研究は、永続的な成功の4つの根本的な要素を明らかにした。』

リスト

  • 【幸福感 (Happiness)】 人生から喜びと満足感を得ていること
  • 【達成感 (Achievement)】 何らかの業績でほかに抜きんでていること
  • 【存在意義 (Significance)】 身近な人びとに、ポジティブな影響を及ぼしていること
  • 【育成 (Legacy)】 自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること

あとがき

まえがきは、参考文献(1)の翻訳・引用です。リストはエリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』(飛鳥新社、2017年)と参考文献(1)からの編集・引用です。

まえがきで「根本的な」と訳したのは irreducible、つまりこれ以上還元できないという意味の言葉。

(書影)

この本からの他のリスト

参考文献
(1) Nash, Laura, and Howard Stevenson. “Success that lasts.” Harvard Business Review 82.2 (2004): 102-109.
未読ですが訳出されています↓
西尚久. “カレイドスコープ思考で見つめ直す 「色褪せない成功」 を求めて (Feature Articles ハイ・パフォーマンス人材の行動学).” Diamond ハーバード・ビジネス・レビュー 29.7 (2004): 58-69.

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成功(19)