まえがき
“イギリスの人類学者ジェームズ・フレーザーは、その著書『金枝篇』で、呪術を「類感呪術」と「感染呪術」に分けて説明した。この二大原理は現在では呪術を説明する際の定説となっている。”
リスト
- 類感呪術: 「類似の法則」(似たものは似た結果を生む)に基づく。危害を加えるために対象者に似た人形を責め立てる、雨乞いのために火を焚いて黒煙(雨雲)を出すなど。
- 感染呪術: 「接触の法則」(一体だったものや接触したものは遠くても影響し合う)に基づく。対象者の髪や爪を入手して呪うなど。多くは類感呪術と併用される。
あとがき
まえがきを含めて、小松 和彦(監修)『呪術の世界』 (平凡社、2024年)より。リストは囲みの中の解説を要約して作成しました。
とある施設の本棚で本書を見かけて手に取ってみたところ、この2分類を見つけました。呪術には知識も興味もないのですが、たった2種類の原理が定説となっているというくだりを読んで、収集しておきたくなりました。
要するに対象(人や自然現象)を連想させるような代替物に働きかけを行うわけですね。大著『金枝篇』にも目を通してみたくなりました。