会話の格率(グライス)


まえがき

『グライスによれば、会話の参加者が「会話の格率」――量、質、関係、様態――に従うことで「会話の含意」が成り立つ。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて、ジェニファー・M・ソール 『言葉はいかに人を欺くか:嘘、ミスリード、犬笛を読み解く』 (慶應義塾大学出版会、2021年)より。小野純一氏の「訳者解題」からの編集・引用です。

リストは「会話の公理(ポール・グライス)」と同じです。ただ、別建てで引用しておきたく思いました。というのは、グライスは『「原理」と「格率」を示した』とあって、その「原理」を引用したかったから。

彼の理論によれば、その前提には「協調の原理」と「会話の格率」がある。協調の原理とは、自分が参加する会話の中で合意される目的や方向性に従うことである。少なくともこれが守られていると想定されるときに聞き手が意味を推論し、また話し手も聞き手にその能力があると仮定している場合に、会話の含意が成り立つ。

本文の参考文献に挙げられていたグライスの著書が訳出されていました。別途目を通すべくメモしておきます。

    • タイトル論理と会話
    • 著者: P. グライス(著)、Grice,Paul(原著)、邦彦, 清塚(翻訳)
    • 出版社: 勁草書房
    • 出版日: 1998-08-01
      “Implicit Bias, Stereotype Threat and Women in Academia”

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      会話 協調 含意

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