一人語りの特性


まえがき

『一人語りであっても、話し手は聴き手が必要な協力をしてくれないと、まともに話ができない。』

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あとがき

まえがきを含めて、ニック・エンフィールド『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 (文藝春秋、2023年)より。リストは本文を編集のうえ引用しました。

興味深いリストはいくつかありましたが、「会話の科学」らしいものを選びました。

一人語り、つまり片方が一方的に話し続けるような会話であっても、話し手と聴き手がお互いに影響を与え合うという点では通常の会話とまったく同じだとのこと。

2、3の特性は、一人語りが聴き手に高い負担をかけることを示唆しています。もちろん聴き手は話がいつ終わるのかを知りませんが、話し手も自分の語りがいつ終わるのかがわからないこともあると思います。話しながら連想が膨らんだりすることがあるので。

それでも話を聴き通し、終わったと認識したら理解の信号を発しなくてはならない。この部分、本書では『できれば、聴き手は話し手の抱いた感情が正当であると認め、それを話し手に何らかのかたちで伝えられるのが望ましい。』とも書かれています。たしかにその信号が欠けると、話し手は不安になって同じ話を繰り返したりあれこれと補足をしなければと思うかもしれません。

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