まえがき
『ドイツの精神病理学者ヤスパースは、自分が自分であるという意識すなわち自我意識を、能動性、単一性、同一性、限界性の四点から成り立つと定義した。』
リスト
- 【能動性】 自分の思考や行動が自分から発せられている(空間的には自分という意識の中に他者なるものは存在しない)
- 【単一性】 自分が単一であって二つでない(自分の限界を越えて外界や他者の中に自分は存在しない)
- 【同一性】 時間的にも同一である(時間的にも連続性を保持している)
- 【限界性】 自分が他人や外界と区別される(頭に浮かぶ考えや行動を自らが主体的に行っているという意識がある)
あとがき
まえがきを含めて、清家 洋二『あいまいさの精神病理―迷いの時代と決断できない人々』より。まえがきもリストも、本文を編集のうえ引用しています。
- タイトル: あいまいさの精神病理―迷いの時代と決断できない人々
- 著者: 清家 洋二(著)
- 出版社: 新評論
- 出版日: 2002-12-01