まえがき
『「技術力」とは(略)「技術を用いて問題を解決する能力」だと思います。この能力は、単なるプログラミングスキルではなく、いくつかの能力が集まって成り立つ複合的な力です。』
リスト
- 問いを立てる能力: 「どんな課題を解決すべきか、最初の問いを立てるのはいつの時代も人間の役割」である。AIには「欲望や欲求」がなく、問題提起は人間にしかできない。
- 最善を選び、決断する能力: 「価値判断や美意識は、AIの中からは自発的に生まれない」。選択肢の中から「人間にとって魅力的で訴求力がある」ものを選ぶのは人間の役割である。
- 責任を取る能力: 「生身の人間が前線で対応してこそ、事態が前に進み始める」。これは「倫理や感情に関わる領域であり、簡単には代替できない本質的な価値」だと思われる。
あとがき
「AI時代に「技術力」は再定義されるのか。まつもとゆきひろが明かす不変の三要素」(エンジニアtype)より。まえがきは本文の(やや強引な)引用です。
リスト化した部分はもっと長いのですが、単に要約すると大事なメッセージが抜け落ちてしまいそうに思えたので、氏の言葉を「」でそのまま引用しつつ、つなぎの言葉を入れてリストとしました。
ここまで還元されると、技術力というより問題解決力の定義のように感じられます。技術を用いようが用いまいが、問題解決にあたって人間が果たすべき役割として優れた三つ組なので収集したくなりました。