道徳性発展の6段階(コールバーグ)


まえがき

58人の少年を20年間にわたって追跡した研究から導かれた6つの段階とは。

リスト

  1. 【服従と懲罰の段階】 行為の善悪を、それが懲罰をもたらすかどうかで決める。
  2. 【個人主義と交換の段階】 善悪を、それによってどんな報酬がもたらされるかで決める。他者の要望と欲求はたしかに重要だが、それはあくまで相互的な意味においてのことだ。
  3. 【「よい子」段階】 道徳的行動を、それが助けとなるものか喜びをもたらすものかで分類しだすようになる。
  4. 【法と秩序の段階】 「よいこと」を権威の尊重や法への服従と同一視し、これによって社会は守られ維持されるのだと考えるようになる。
  5. 【社会契約と個人の権利段階】 依然として権威を尊重するが、否定的なものであれ制約を課すものであれ、個人の権利こそがそれに代わるべき法だという認識が強まっている。
  6. 【普遍的倫理原理の段階】 自身の良心が最終法廷となる段階で、自身が等しい権利を確約し、万人を尊重するようになる。正義のような普遍的原理の名のもとに、私たちが市民的不服従をしわけなおすことさえある。

あとがき

キャサリン・コーリン 『心理学大図鑑』より。本文を編集してリスト化しました。

日本語版Wikipediaのローレンス・コールバーグのエントリにある「道徳性発達理論」にはおそらくもっと正確な、しかしやや分かりづらい、説明があります。

この6段階は、2段階ずつ「慣習以前」「慣習的」「脱慣習的」という3つのレベルにくくられています。そしてコールバーグは、脱慣習的レベルに達するのは『全員のうちせいぜい10~15%くらい』だと示唆しているそうです。

  • タイトル心理学大図鑑
  • 著者: キャサリン・コーリン(著)、小須田 健(翻訳)
  • 出版社: 三省堂
  • 出版日: 2013-01-22

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