因果関係の9つの基準(ヒルの基準)


まえがき

『この基準はこんにちも疫学的な考察に影響を与えている。』

リスト

  1. 関連の強さ
  2. 人、地理、時間的な一貫性
  3. 関連の特異性(1つの原因に対して1つの結果)
  4. 時間的な前後関係(原因が結果の前に起きる)
  5. 用量が多いほど反応が強い
  6. 生物学的な蓋然性
  7. 過去の経験や知識との一致
  8. 実験に基づく証拠
  9. 類似性(他の事例から類推できる)

あとがき

まえがきを含めて『ヤバい統計学』より(最後のリスト項目のカッコは引用者による追加。後述)。まえがきに「疫学」とあるように、考案者のブラッドフォード・ヒル(Wikipedia)はイギリスの疫学者。この9基準は1965年の論文に掲載されたもの。原語でのリスト項目はWikipediaの “Bradford-Hill criteria” にあります。

最後の「類似性」の意味を確かめるために、もとの論文を見てみました。”In some circumstances it would be fair to judge by analogy.”(状況によっては、類推に頼って判断するのも妥当だろう)というニュアンス。

このリストは因果関係を調べるときのチェックリストとして、9つ中どれだけ当てはまったかで因果関係の有無を考える材料として使われているようです。

4のように必要条件と思われる基準もあれば、9のような十分条件の一つに過ぎないような基準もあって、使いどころがなかなか難しいリストのようにも感じます。ただ、何をもって因果関係があると言うかはいつも悩みどころなので、文脈に合わせて改変して一般的な問題解決にも活かしたいリストです。

  • タイトルヤバい統計学
  • 著者: カイザー・ファング(著)、Kaiser Fung(著)、矢羽野 薫(翻訳)
  • 出版社: CCCメディアハウス
  • 出版日: 2011-02-19

    タグ

    問題解決 因果関係 統計 疫学

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