まえがき
この単純な「しっぺ返し戦略」プログラムは、次の四つの要因によって、優れていることがわかります。
リスト
- 最初は協働からはじまる「上品」な戦略であり、相手が協働をとる場合にWin-Winになる可能性が高くなる
- かといって、相手がこちらを搾取しようとして裏切ると、その裏切りには長くは付き合わない「報復」を行う意思も持っている
- しかし、いちど改心した相手には、すぐまた許す「寛容」さがある
- そして、自分がどういう戦略をとるのか、相手に「わかりやすい」ので、このプログラムをとると、相手も協働戦略をとりやすくなる
あとがき
まえがきを含めて『「有名人になる」ということ』より。「しっぺ返し戦略」については、たとえば「囚人のジレンマ」(Wikipedia)を、その有効性に対する批判については、たとえば「アクセルロッド『対立と協調の科学』書評」(YAMAGATA Hiroo)参照のこと。
単純なプログラムのふるまいがきわめて人間くさく解釈されていて面白かったので収集しました。どこか「犬から学べる18のこと」に通じるものを感じます。
本書には引用元がなかったので、見つかったら補足します。
- タイトル: 「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
- 著者: 勝間 和代(著)
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 出版日: 2012-04-28