まえがき
『次から次へと考えさせる問題、人の興味を惹きつける問題、泉のようにアイデアが湧き出る問題、そういう良い問題を作るには、なにか条件でもあるのでしょうか。私は、次の 3 つのことを考えます。』
リスト
- だれにもわかること: 表現が明確で、問われていることの意味がすぐに伝わる
- 難しいこと: 探求心をくすぐり、「なぜだろう?」と考えるきっかけを生む
- やって価値のあること: 問題を解くときに使った方法に新しい考えや、今後別の問題を解くときに使えそうなアイデアが含まれている
あとがき
まえがきを含めて、坪田 耕三 『算数的思考法』(岩波書店、2014年)より。タイトルは「良い(算数の)問題の3条件」とすべきところですが、幅広く使えそうに思えたので敢えて一般的なタイトルにしました。まえがきも、本文からの引用ですが、「子供の興味を」を「人の興味を」に置き換えたうえで引用しています。リストは本文を要約・編集して作成しました。
著者はこのリストを『“現代数学の父”ヒルベルトの言葉を参考にして、私が考えたものです』と述べています。
問われていることは明確なのに答えるのは難しい。そしてやって価値がある。たしかに魅力的な問題が備えていそうな条件です。
やって得られる価値を、問題を解くときに使った「方法」のみで評価している点が面白いですね。仕事であれば、項目3の内容に加えて問題を解いた結果、つまり「答え」でも評価すると思います。例えば「利益につながるアイディアが得られたか」というように。
そのあたりは考える目的に応じて調整するとして、今後問いを立てるときに「明確で難しくて価値がある」と思えるかどうかチェックしてみようと思います。
