まえがき
『モースは世界中の社会には固有の贈与体系があり、また贈与には三つの構成要素があると指摘した。』
リスト
- 与える義務
- 受け取る義務
- 相手の行為に報いる(返報)義務
あとがき
まえがきを含めて、ジリアン・テット『Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界』 (日本経済新聞出版、2022年)より。リストは本文から作成しました。
まえがきのモースとは、フランスの社会学者マルセル・モース。リスト部分の引用元として参考文献[1]が挙げられていました。『贈与論』として複数の出版社から訳出されているので読んでみよう。
贈り物の交換であれば贈与と返報が同時に起こるので貸し借りなしだが、そうでなければ返報の義務すなわち社会的な「借り」が生じる。この借りを贈与者に直接返せば「互恵的」、社会集団全体などであれば「一般的」。
- タイトル: Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
- 著者: ジリアン・テット(著)、土方 奈美(翻訳)
- 出版社: 日本経済新聞出版
- 出版日: 2022-01-26
この本からの他のリスト
参考文献
[1] The gift; forms and functions of exchange in archaic societies : Mauss, Marcel, 1872-1950 (Internet Archive)