まえがき
『「正しいこと」を簡潔なリストにまとめたものがいわゆる「徳目」である。(略)例えばボーイスカウトの「おきて」が典型的であろう。』
リスト
- スカウトは誠実である
- スカウトは友情にあつい
- スカウトは礼儀正しい
- スカウトは親切である
- スカウトは快活である
- スカウトは質素である
- スカウトは勇敢である
- スカウトは感謝の心をもつ
あとがき
まえがきはミシェル・ボーバ『共感力を育む: デジタル時代の子育て』 (ひとなる書房、2021年)の訳者解説「道徳教育についての考察」(佐柳 光代および髙屋 景一)より。リストはボーイスカウト日本連盟発行の団体案内 (PDF) から引用しました。まえがきを引用した解説にもほぼ同じリストがありましたが、第8項目の「もつ」が「持つ」になっていました。
日本連盟コミッショナーによる2020年の年頭所感によると、もともとは12項目であったものを1988年に5項目を削って1つを足して8つとしたとのこと。オリジナルを探してみると次のようなものでした。
“A Scout is trustworthy, loyal, helpful, friendly, courteous, kind, obedient, cheerful, thrifty, brave, clean, and reverent.” -スカウトのおきて
「ボーイスカウトアメリカ連盟」(Wikipedia 日本語版)より。打消し線は引用者による
訳「スカウトは、信頼でき、忠実であり、親切であり、友好的であり、礼儀正しく、親切であり、従順であり、陽気であり、倹約的であり、勇敢であり、清潔であり、敬虔である。」
年頭所感によれば、削ったのは『「LOYAL・忠節を尽くす」「HELPFUL・人の力になる」「OBEDIENT・従順である」「CLEAN・純潔である」「REVERENT・つつしみ深い」』であるとのこと。加えたのは最後の項目ということですね。
- タイトル: 共感力を育む: デジタル時代の子育て
- 著者: ミシェル・ボーバ(著)、佐柳 光代(翻訳)、髙屋 景一(翻訳)
- 出版社: ひとなる書房
- 出版日: 2021-10-19