- 「ケタちがい」の発想から入る―「一割削減」でなく「ゼロを一つ取る」ことでムダを見つける
- 「わが社」を主語にしない―「プロの目」でなく「お客の目」でモノをつくる
- 「なぜ」を五回繰り返す―「原因」でなく「真因」まで改善する
- 成功体験をリセットする―「他人の成功」より「自分の失敗」から知恵を出す
- 成功より成長を目ざす―「人を変える」より「システムを変える」ことで人をつくる
- 忙しさを恥じる―「動きの速さ」より「着手の早さ」で競争力をつける
- 「みんなの力」を心から信じる―「非凡な一人」でなく「平凡な一〇〇人」で堅実経営を実現する
解説
タイトルから内容の想像がつくし、上手にキーワード化されている。リスト評論家として高い評価を与えたいリストです。トヨタでなくても、製造業でなくても、組織人ならば誰でも使える仕事の心得になっています。
1(ケタちがいの発想)などは、徹底したコスト意識はもちろん、創造性を同時に求める項目です。小さいところをチマチマ改善していけば「一割削減」は可能でしょうが、「ゼロを一つ取る」となると、やり方を根本的に変えなければならないはず。その「ケタちがい」の発想から入ろうというところに、なにやら凄みを感じます。
ではどのように「ケタちがい」の発想をするか。改善の順序として「ECRS」というリストが知られています。*ListFreakでも検索される頻度の高いリストの一つです。
改善の原則「ECRS」
- Eliminate(やめる、捨てる、除く)
- Combine(統合する、結合する)
- Rearrange(並べ直す)―あるいはReplace(置き換える)
- Simplify(簡単にする、単純にする)
引用元
若松 義人 『最強トヨタの7つの習慣―なぜ「すごい工夫」が「普通」にできるのか』の目次より。