まえがき
『都市の街路や地区にすさまじい多様性を生み出すには、以下の四つの条件が欠かせません。(略)どれか一つでも掛けたら、地区の潜在的可能性は大きく下がります。』
リスト
- その地区や、その内部のできるだけ多くの部分が、二つ以上の主要機能を果たさなくてはなりません。できれば三つ以上が望ましいのです。こうした機能は、別々の時間帯に外に出る人々や、ちがう理由でその場所にいて、しかも多くの施設を一緒に使う人々が確実に存在するよう保証してくれるものでなくてはなりません。
- ほとんどの街区は短くないといけません。つまり、街路や、角を曲がる機会は頻繁でなくてはいけないのです。
- 地区は、古さや条件が異なる各種の建物を混在させなくてはなりません。そこには古い建物が相当数あって、それが生み出す経済収益が異なっているようでなくてはなりません。
- 十分な密度で人がいなくてはなりません。何の目的でその人たちがそこにいるのかは問いません。そこに住んでいるという理由でそこにいる人々の人口密度も含まれます。
あとがき
まえがきを含めて、ジェイン・ジェイコブズ 『アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会、2010年)より。
2009年に登録した「魅力的な都市の条件(ジェイコブスの四原則)」と源は同じです。このリストはネットメディアからの引用で、その著者による要約でした。こちらは先述の訳書からの引用。ちょっと気になる点があって引用元にあたってみたところ、順序や内容が結構違うので別のリストとして登録しています。
文脈的には、多様性のある都市街区は魅力的だと書いているに等しいのですが、やはり多様性のある街の条件と言われたほうがすっきりするリストです。
- タイトル: アメリカ大都市の死と生
- 著者: ジェイン ジェイコブズ(著)、Jacobs,Jane(原著)、浩生, 山形(翻訳)
- 出版社: 鹿島出版会
- 出版日: 2010-04-07