- 【受容】頷く、相づちを打つ、先を促す。批判しない。「なるほど」
- 【反復】相手の言葉を繰り返す。「○○、ですか」
- 【具体化】言い換える、まとめる。「それは、〜ということですか」
- 【沈黙】相手のペースを重視。多少の沈黙を恐れない。
- 【応答】質問で話のリズムを掴む人もいる。聞かれたことには素直に答える。
解説
このリストは、聞く(とりわけじっくり「聴く」)とき全般に心がけていることをまとめました。
「聞く」といっても、いろいろなレベルの「聞く」があります。大きくは「引き出す/理解する/導く」と分けられるでしょう。「引き出す」というのは、話し手に率直に語ってもらうこと。話し手が知っていることはもちろん、話し手が意識していないものを語ってもらうことが必要になる場合もあります。「理解する」というのは、自分の予断を交えずに相手の言っていることを理解すること。カウンセリングには「受容・共感・自己一致」という原則があります。「導く」というのは、質問によって話し手の考えを深めること。自発的な気づきを促す場合と、あるべき(と聞き手が考える)姿に導く場合とがあります。
聞く技術は、しぐさ(うなずきや目配せ)と言葉(質問)の技術です。しかも、リアルタイムで行わなければなりません。うなずくべきかどうか考えてからうなずいたとしたら、聞き手はその「間」に何かを感じ取ります。ですから事前の準備が欠かせません。具体的には、聞く目的を意識すること、そして会話を想定して練習することが重要です。
引用元
著者作。考えるきっかけになったのは、リクルートが運営する学校教師向けのサイト「キャリアガイダンス.net」に掲載されている「上手に話を聴くための5つのコツ」。「リストを自分流にアレンジしよう」で引用しています。