- 心から頭に ― 心で感じさせてから頭で理解させる
- 意味から概念に ― 意味を教えてから抽象化していく
- 既知から未知に ― 相手の知っていることから始める
解説
端的にして的確。味わい深いリストです。提案・説明・説得など相手に分かってもらいたいときに、話の順序を考えるヒントになります。
2番目(意味から概念に)については、わたしはこう理解しています。身近で具体的で、受け手にとって意味がよく分かるものから始めて、抽象的な概念の話に移る。例えば、水路の例えから始めて、電気回路の法則を説明する。
このリストは子供に教える際の原則をまとめたものですが、大人向けにも使えます。同じく子供向けの『学び方がわかる本―勉強は楽しい!!』にある次のリストも、自分の学び方や教え方を振り返るうえで参考になりました。
勉強の3つの障害
- 誤解語 ― 意味を知らないか間違って理解している単語。混乱してきたら、理解できていた場所まで戻り、誤解語を探してみる。
- マスがない ― マスは「理解するための概念的な枠組み」。何について勉強しているかをイメージできないこと。実際に観察したり模型を作ったりしてみる。
- 段階の飛び越し ― 本来踏むべきステップを抜かしてしまうこと。階段は一段ずつ登る。
引用元
Shawn Callahan, “Three principles for learning“, Anecdote, 2007