【教養】「教養のある人」の6つの資質

解説

ハーバード・カレッジの学長を務めたヘンリー・ロソブスキー(Henry Rosovsky)氏が、大学における教養課程の目標として、上記の資質の涵養を挙げたそうです。見事なリストです。国内外の著名な大学の教育目標もざっと見てみましたが、これだけの幅と汎用性と深さを備えたリストは見つかりませんでした。

どれも重要だと思いますが、とりわけ最後の項目に注目したいと思います。というのは、個人として、あるいは組織人として行っていく選択に、倫理的・道徳的な視点を加えることが、現在求められているからです。このリストによれば、倫理観・道徳観は、おもに古典と内省によって育まれると理解しました。

そこで思い出されるのが、近江商人の「三方良し」すなわち「売り手良し、買い手良し、世間良し」というモットー。古典であり、商人の内省基準でもあります。

「自分良し」でなく「世間良し」としたところに、商人の倫理を感じますね。

引用元

鈴木 健、竹前 文夫、大井 恭子編『クリティカル・シンキングと教育―日本の教育を再構築する』世界思想社 2006年