【ほめる・しかる】ほめる10則+しかる5則

ほめる10則

  1. 相手の長所や美点に目を向ける
  2. ほめ言葉に実感をこめる
  3. 具体的にほめる
  4. うまくいったその瞬間にほめる
  5. 当たり前のことを実行している人をほめる
  6. 相手の欠点をほめる
  7. 結果だけでなく、プロセスもほめる
  8. 第三者を通して間接的にほめる
  9. 電話やメモを使ってほめる
  10. ほめた後に、次の目標を示す

しかる5則

  1. 詫びる気持ちで叱る ― 偉そうな態度、言い方をしない
  2. 受け入れ態勢を作る ― 最初にほめるなど、苦い薬を飲みやすくする
  3. 「明るく」「短く」叱る ― ねちねち叱らない、1度にあれもこれも叱らない
  4. 何を叱るか事前に明確に ― その場で感情的に叱らない。どういう場合に叱るのか事前に基準を明確にし、伝えておく
  5. よく聞いてから叱る ― やむをえない事情があるかもしれないので、事実をよく確かめたうえで叱る

解説

「ほめる10則」では、「相手の欠点をほめる」という項目が気に入りました。これが「ほめるところを積極的に探す」であれば、「ふーん、そうしよう」と読み流してしまったでしょう。「欠点をほめる」と言われると、反射的に「え、欠点をどうやってほめるの?」と思ってしまいます。読み手に考えさせる効果の高い一言です。

「しかる5則」でハッとさせられるのは、「詫びる気持ちで叱る」。例えば上司として部下を、「詫びる気持ちでしかる」。これはどういうことでしょうか。  会社の上下関係は、社会的に与えられた一時的な役割分担にすぎない。しかるにいたった原因の一部は、自分が上司の役をうまくこなせなかった点にもある。そう考えれば、自然と「詫びる気持ち」で叱れるのかもしれません。子供も、天からの授かりものという言い方をします。親という役割を与えられたと考え、謙虚にしかりたいと思います……。

ほめ方、しかり方は自分のスタイルに合ったやり方がありますので、このリストはどんどん自分なりに修正して用いてください。

引用元

ほめる10則:「ほめニケーション能力磨くには」(2005年10月1日 日経プラスワン)

しかる5則:「話す技術 書く技術」(週刊ダイヤモンド2006/05/13号 p41)

どちらも、話し方研究所会長 福田健氏の話から作成