国力を示す3要素


まえがき

『ナイによると、一国の力は(略)三つの力の大きさとそのバランスに依存する。』

リスト

  • エコノミック・パワー(経済力):GDPのみならず企業の収益力、人口一人当たりの生活水準(一人当たりのGDP)、経済のインフラ等の国民の物質的幸福度(裕福度ともいう)を示すすべての変数を含む
  • ハード・パワー:国民の生命財産および技術・経済力を守る軍事、外交などの力
  • ソフト・パワー:その国の文化、独創性、思想、宗教、教育、芸術、伝統、戦略等の、他2要素に含まれないすべての、物質以外に幸福を与える力

あとがき

まえがきを含めて、佐藤 隆三「第15章 米国:それでも10年後にも世界ナンバー・ワンの国だ」より。宮川 公男(編集)『シナリオ2019―日本と世界の近未来を読む』 (東洋経済新報社、2007年)所収。リストは本文を編集して作成しました。まえがきのナイとはジョセフ・ナイ教授。佐藤氏のハーバード大学での同僚とのこと。

ソフト・パワーという言葉は、他国への影響力を考えるにあたってハード・パワー以外の要素に目を向けさせるために発明された概念だと理解していました。あたかもIQに対してEQが発明されたように。

影響力という文脈では経済力もハード・パワーに入りますが、本書では国力を捉えるために経済力を独立させて、エコノミック/ハード/ソフトの枠組みを構成しています。これはこれで座りがよくてわかりやすい。

    参考文献

    ([#todo] ナイ教授自身がこの枠組みについて言及している文献)

    タグ

    ハード・パワー 経済力 ソフト・パワー 国力

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