まえがき
『本17ヶ条は、開発プロセス共有化部会において検討してきた、「超上流」フェーズを発注側、受注側の双方がうまく進めるためのポイントをまとめたものです。』
リスト
- ユーザとベンダの想いは相反する
- 取り決めは合意と承認によって成り立つ
- プロジェクトの成否を左右する要件確定の先送りは厳禁である
- ステークホルダ間の合意を得ないまま、次工程に入らない
- 多段階の見積りは双方のリスクを低減する
- システム化実現の費用はソフトウェア開発だけではない
- ライフサイクルコストを重視する
- システム化の方針・狙いの周知徹底が成功の鍵となる
- 要件定義は発注者の責任である
- 要件定義書はバイブルであり、事あらばここへ立ち返るもの
- 優れた要件定義書とはシステム開発を精緻にあらわしたもの
- 表現されない要件はシステムとして実現されない
- 数値化されない要件は人によって基準が異なる
- 「今と同じ」という要件定義はありえない
- 要件定義は「使える」業務システムを定義すること
- 機能要求は膨張する。コスト、納期が抑制する
- 要件定義は説明責任を伴う
あとがき
まえがきを含めて『実務に活かすIT化の原理原則17ヶ条』(独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター、IPA-SEC)より。現場の知恵を結集した、という感じですね。もう一段上位のカテゴリがあると、網羅性が理解できてよかった。
- タイトル: SECBOOKS 実務に活かすIT化の原理原則17ヶ条 (SEC books)
- 著者: 独立行政法人情報処理推進機構(著)、独立行政法人情報処理推進機構(編集)
- 出版社: 独立行政法人情報処理推進機構
- 出版日: 2010-10-12