まえがき
『生命が自らをデザインする能力に応じて、生命の進化は以下の3つの段階に分けることができる。』
リスト
- ライフ1.0(生物学的段階) ―― ハードウェアとソフトウェアが進化する(細菌のように、生きているうちはハードウェアもソフトウェアも設計しなおせないが、何世代もの進化の過程で変化していくことができる生命)
- ライフ2.0(文化的段階) ―― ハードウェアは進化するが、ソフトウェアの大部分はデザインされる(人間のように、ハードウェアは進化に任せるしかないが、自らのソフトウェアは設計(学習)できる生命)
- ライフ3.0(技術的段階) ―― ハードウェアとソフトウェアがデザインされる(自らのハードウェアも設計できる生命。進化上の制約から解放されて運命を自ら決めることができる。地球上にはまだ存在しないが、多くのAI研究者は、今世紀中にこの段階に到達する生命が登場すると見込んでいる)
あとがき
マックス・テグマーク 『LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ』(紀伊國屋書店、2019年)より。前書きと各リスト項目の前半は本文から、後半の()内の文章は帯からの引用です。
大まかに、ハードウェア=肉体、ソフトウェア=技能と読み替えれば理解しやすいかも。
- タイトル: LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ
- 著者: マックス・テグマーク(著)、水谷 淳(翻訳)
- 出版社: 紀伊國屋書店
- 出版日: 2019-12-27