まえがき
『2000年、科学雑誌《セル》に掲載された画期的な論文には、あらゆるがん細胞が持つとりわけ特徴的な6つの性質が列挙された。』
リスト
- 際限なく分裂する
- ホルモンなど外部の物質の指示や影響を受けずに成長する
- 血管形成を行う。つまり、体をだまして血液を供給させる
- 成長を止めるためのあらゆる信号を無視する
- アポトーシス、すなわちプログラムされた細胞死には屈しない
- 転移する、つまり体の他の部位に広がる
あとがき
まえがきを含めて、ビル・ブライソン『人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか』 (新潮社、2021年)より。本文のリストを引用しました。著者はこのように続けています。
がんとは結局、自分の体が全力で自分を殺そうとすることなのだ。許可のない自殺。
出典が書かれていませんでしたが、おそらく参考文献[1]の総説です。参考文献[2]によれば、2011年にはこの総説がアップデートされ、4つの性質が追加されたとのこと。
- タイトル: 人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか
- 著者: ビル・ブライソン(著)、桐谷知未(翻訳)
- 出版社: 新潮社
- 出版日: 2021-09-16
この本からの他のリスト
参考文献
[1] Hanahan, Douglas, and Robert A. Weinberg. “The hallmarks of cancer.” cell 100.1 (2000): 57-70.