まえがき
『日本人が、がんについて知るべき事柄はそうそう多いわけではありません。この冊子に書いてあることで十分です。』
リスト
- がんは、DNAがキズついておこる、一種の老化。
- 日本は「世界一の長寿国=世界一のがん大国」。しかし、がん対策後進国。
- がんは、できる臓器によって、治療手段も治癒率もちがう。
- がん治療の3つの柱は、手術・放射線治療・抗がん剤。がんの完治には、手術か、放射線治療が必要。
- 日本では、がん治療=手術だが、多くのがんで、放射線治療も同じ治癒率。
- がんの種類が、胃がん、子宮頸(しきゅうけい)がん、肝臓がんなどの感染症型のがんから、肺がん、乳がん、前立腺がん、大腸がんなどの、欧米型のがんにシフト(変化)している。
- 欧米型の多くがんでは、放射線治療が大事。セカンドオピニオンは放射線治療へ。
- 転移したがんの治癒は難しいが、緩和ケアが有効。
- 治療とケアのバランスが大事。痛みはとった方が長生きもする。
あとがき
まえがきを含めて、ブログエントリ「そもそもがんとは何か──番外篇(その5)」(team nakagawa)より。まえがきの「この冊子」が何を指すのか、エントリには書いてなかったので、引用元を探してみました。どうやらteam nakagawaのリーダーたる中川 恵一先生の書籍『がんのひみつ がんも、そんなに、わるくない』のようです。まだ入手できていないので、ブログエントリからそのまま引用させていただきました。
(2012/2/12追記:書籍を読みました。書籍では12項目挙げられていました。項目の統合・削除・修正があってブログでは9つになっています。見比べてみると、ブログのリストのほうが分かりやすくなっていると思いましたので、引き続きブログから引用します)
東日本大震災にともなって起きた原発事故の影響を、医学的知識に基づいて伝える目的で立ち上がったブログ&Twitterですが、この5回の番外編も読み応えがありました。
- タイトル: がんのひみつ
- 著者: 中川恵一(著)
- 出版社: 朝日出版社
- 出版日: 2008-01-10