まえがき
『病気が流行するかどうかは、4つの要因によって決まる。』
リスト
- 致死率の高さ
- 感染力の強さ
- 封じ込めのしにくさ
- ワクチンの効きにくさ
あとがき
まえがきを含めて、ビル・ブライソン『人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか』 (新潮社、2021年)より。
流行のしやすさを表現するならば、第1項目は「致死率の低さ」です。たとえばエボラ出血熱は、感染力も致死率も高いので、住民は病気になる前に逃げ出すうえに『ほとんどの患者は病気を広める以前に、ウイルスの循環から除外される』とのこと。
原著の出版は2019年10月。このリストを引いた、ウイルスを扱った章にはこんな記述もありました。
もっとひどいことが頻繁に起こらないのが不思議に思えてくる。(略)種の壁を飛び越えてヒトに感染する可能性がある鳥類と哺乳類のウイルスは、80万種類にものぼると考えられる。潜在的な危険性は、それほど多いのだ。
- タイトル: 人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか
- 著者: ビル・ブライソン(著)、桐谷知未(翻訳)
- 出版社: 新潮社
- 出版日: 2021-09-16