まえがき
『研究によると、人間は聞いたり見たりするものを、魅力、関与、エンパワーメントの3つのメカニズムから成る感情的なレンズを通して解釈することが示されています。』
リスト
- アピール: 何かを肯定的または否定的に判断する程度
- エンゲージメント: 象やアイデアがどれだけ積極的または消極的な感情を引き起こすか、つまり感情の強度のレベル
- エンパワメント: 特定の状況でどれだけの(自己)コントロールを感じるか
あとがき
まえがきを含めて参考文献[1]より。
浅川 芳裕『ドナルド・トランプ 黒の説得術』 (東京堂出版、2016年)を読んでいて「トランプが使う3段階の感情支配テクニック」という項目にこんな文章とリストを見かけました。
広告研究者(フロリダ大学ジョン・モリス教授)によれば、テレビやネットを通したトランプのスピーチは、支持者の感情を3つの段階で刺激している。
- アピール: 強く心に食い入ること
- エンゲージメント: アピールによって心に食い込んだメッセージが、個人的な感情に結び付く状態
- エンパワメント: 人々にパワー(能力や権限)を与える
それぞれの項目について解説もされているのですが、ややわかりづらい。引用文献が付いていない本なので、ジョン・モリスの研究を探して参考文献[1]を見つけました。リストはそちらからの翻訳・引用です。
参考文献[1] には Appeal, Engagement, Empowerment の部分の研究として参考文献[2]が挙げられていたのですが、この3者について直接的な言及はありませんでした。
- タイトル: ドナルド・トランプ 黒の説得術
- 著者: 浅川 芳裕(著)
- 出版社: 東京堂出版
- 出版日: 2016-10-26
この本からの他のリスト
参考文献
[1] “How advertising research explains Donald Trump’s profound appeal“(The Conversation)
[2] Morris, Jon D. “Observations: SAM: the Self-Assessment Manikin; an efficient cross-cultural measurement of emotional response.” Journal of advertising research 35.6 (1995): 63-68.