まえがき
『十種類の怒りは、基本的な怒り一種類と、その心のエネルギーが暴走して姿を変えた九種類に分かれます。』
リスト
- 基本的な怒り(ドーサ):暗い気分・嫌な感じ
- 激怒(ヴェーラ):表出せずにはいられないほど高まった怒り
- 怨み(ウパナーハ):妄想によって自己増殖する怒り
- 軽視(マッカ):人の良いところを見ずに欠点を探す
- 張り合い(パラーサ):際限なく相手と戦う・つぶす
- 嫉妬(イッサー):人と比較し、自分にないものを理不尽に思う
- 物惜しみ(マッチャリヤ):自分の楽しみを他人にあげたくない
- 反抗心(ドゥッバチャ):かたくなで、人の言葉を聞き入れない
- 後悔(クックッチャ):過去の失敗を思い返す
- 異常な怒り(ビャーパーダ):原因のない、破壊的な怒り
あとがき
まえがきを含めて『怒らないこと 2』より。10番目の「異常な怒り」は、原文では2番目と同じ「激怒」です。これでは覚えづらいので、解説文中の言葉に置き換えました。またコロン(“:”)より後は、解説文からの要約です。意訳が入っているかもしれません。語尾を揃えきれなかったのがちょっと心残りですが、まあいいか。
初期仏教の瞑想では自分の感情を細かく観察するそうです。感情の語彙を育てることはEmotional Intelligenceを高めるためにもよいことですので、メモしておこうと思いました。
- タイトル: 怒らないこと 2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)
- 著者: アルボムッレ・スマナサーラ(著)
- 出版社: サンガ
- 出版日: 2010-07-29