情動状態の5つの特性


まえがき

『アンダーソンは(略)情動を定義する特性として動物界全体に通用するものを現代の手法で見つけ出し、ダーウィンの先駆的研究をいわばアップデートすることにした。』

リスト

  • 誘意性: 情動には何らかの意味がある(ポジティブな情動は良い気分にさせる・対象に近づくよう促す。ネガティブな情動は悪い気分にさせる・遠ざかるよう促す)
  • 持続性: 情動はすぐには消えない(恐怖を感じるとしばらく警戒状態が続く、ある状況で生じた感情を次の状況にまで引きずってしまう)
  • 一般適用性: さまざまな種類の刺激が同じ反応につながる場合があり、逆に同じ刺激でもそのときどきでさまざまな反応が現れる
  • 強度適応性: 情動状態とそれによって生じる反応には強弱がある(反射的反応の場合、刺激が起こると一定の強さの反応が起こる)
  • 自動性: 自分から意図したり努力したりしなくても生じる(コントロールできないという意味ではない)

あとがき

まえがきを含めて、レナード・ムロディナウ『「感情」は最強の武器である: 「情動的知能」という生存戦略』 (東洋経済新報社、2023年)より。リストは本文を要約して作成しました。

まえがきのアンダーソンとはカリフォルニア工科大学教授のデイヴィッド・アンダーソン。(略)としたのは『カリフォルニア工科大学の同僚ラフル・アドルフスと一緒に、』という句です。ただ、この5つの特質を定義した文献は示されていませんでした。

反射的反応と情動を区別するものは何かという視点、そして人間だけでなく動物全体にあてはまるという切り口が僕にとっては新しく感じたため収集しました。

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