まえがき
『これまで人の行為の合理性をめぐっては倫理学や哲学の領域を中心に様々な見解が提示されてきたと言える。』
リスト
- 【A 義務論(Deontological)】 遵守すべき義務としての規範に対して行為が適っているか(行為の結果・帰結は問われない)
- 【B 結果論(Consequentialist)】 行為がもたらした結果・帰結はどうか
- 【B-1 結果論-真理(Truth)】 行為の帰結が真理(普遍的な意味で人がなすべき行為として仮定した絶対的な基準)に適っているか
- 【B-2 結果論-欲求の充足(Desire Satisfaction)】 行為の帰結が人の欲求を満たすものか
- 【B-3 結果論-ウェルビーイング(Well-Being)】 行為がその人の心身の健康や安寧に資するか
- 【B-4 結果論-包括適応度(Inclusive Fitness)】 行為が生物学的な適応度に適うか(生涯をトータルで見て遺伝子の維持・拡散に寄与し得るか)
あとがき
まえがきを含めて、遠藤 利彦『「情の理」論: 情動の合理性をめぐる心理学的考究』より。リストは本文及び参考文献(1)を編集・引用して作成しました。また本文の「適応度」を「包括適応度」としています。
- タイトル: 「情の理」論: 情動の合理性をめぐる心理学的考究
- 著者: 利彦, 遠藤(著)
- 出版社: 東京大学出版会
- 出版日: 2013-08-25
この本からの他のリスト
(1) Sripada, Chandra Sekhar, and Stephen Stich. “Evolution, culture and the irrationality of the emotions.” Emotion, evolution, and rationality (2004): 133-158.