まえがき
『この「4つのS」を軸に戦略的にリスキリングを組み立てていけば、単にデジタルスキルを身につける底上げのためのリスキリングではなく、レジリエンスを高め、デジタルを活かし、イノベーションを創出していく力を身につけることができるでしょう。』
リスト
- Scenario(シナリオ): 時代認識を高める歴史・社会・哲学の知見を身につけ、未来のビジョンを描いた上でそこからバックキャスティングしてシミュレーションと試行錯誤を繰り返して夢に近づく
- Speed(スピード):は、この混沌とした時代にももたもたせずに前に進む
- Science(サイエンス): データや科学をベースに、しがらみにとらわれずに合理的な判断や意思決定を行い旧弊や迷信、固陋や権威勾配を打破する
- Security(セキュリティ): サプライチェーンリスク、知財リスク、地政学・経済安保リスク、サイバー攻撃リスク、人権・個人情報リスクなどの自分を取り巻く脅威をしっかりと認識し、ルール形成や戦略的経済安全保障の力を身につけて国際政治経済の荒波に打ち勝っていく
あとがき
まえがきを含めて、徳岡 晃一郎、房 広治『リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」』 (KADOKAWA、2023年)より。
「はじめに」を読むと、この4Sは著者らの前著(『デジタルマネー戦争』)において『イノベーションを生み出し、日本がリーダーシップを持って世界の第一線に復活していくカギ』として考案されたことが窺えます。そこから、結局4Sは個人が身に付けるべき素養であると思考を煮詰めていかれたと理解しました。
- タイトル: リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」
- 著者: 徳岡 晃一郎(著)、房 広治(著)
- 出版社: KADOKAWA
- 出版日: 2023-02-25