まえがき
『現在、アメリカの法律制度は、謀殺(通常は能動的攻撃)ではなく故殺(反応的攻撃)と判断すべき殺人について、四つの基準を適用している。ただし、これにはさまざまな解釈がある。』
リスト
- 合理的な挑発があったこと。
- 被告が実際に挑発されたこと。
- 挑発を受けた分別のある人物が、致命的な攻撃を与えるまでに、冷静になる時間がなかったこと。
- 被告がまちがいなくその間に冷静にならなかったこと。
あとがき
まえがきを含めて、リチャード・ランガム 『善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史』(NTT出版、2020年)より。参考文献(1)のなかで引用されている(2)に書かれている、とのことなので、本書で既に孫引きということになります。
著者が『ことばは明確だが、意味は主観的判断に委ねられる。』と解説している通り、境界の判断が難しい。
- タイトル: 善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史
- 著者: リチャード・ランガム(著)、依田卓巳(翻訳)
- 出版社: NTT出版
- 出版日: 2020-10-16
この本からの他のリスト
参考文献
(1) Bushman, Brad J., and Craig A. Anderson. 2001. “Is it time to pull the plug on hostile versus instrumental aggression dichotomy?.” Psychological review 108: 273-79.
(2) LaFave, Wayne R., and Austin W. Scott, Jr. 1986. Criminal Law. 2nd ed. St. Paul. Minn.: West.