まえがき
江戸時代が舞台の小説から。
リスト
- 草の礼 … 両手を下げ、目礼する(同輩向け)
- 行の礼 … 手を膝につける(上司向け)
- 真の礼 … 平伏する(さらに上の相手向け)
あとがき
『天地明察』より。文章を編集してリストの形に整えています。
この三礼の上に、こんな礼があるとのこと。
『さらに主君に対しては、畏怖の礼と言うしかないような、一度や二度、顔を上げろと言われても決して上げず、おいそれと近づかぬような礼となる。』
「真行草」という枠組みについて調べていたので、目に飛び込んできました。この「武士の三礼」では単に順序を表していますが、芸能・文化などにおいては本格=真、破格=草みたいな感じで三者の優劣はなく、むしろ草が面白がられるようです。
- タイトル: 天地明察
- 著者: 冲方 丁(著)
- 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 出版日: 2009-12-01