まえがき
『適応行動 (Adaptive Behavior) は(略)概念的、社会的、実際的なスキルの集合体であり、人々が日常生活で身につけ実行するものである。』
リスト
- 概念的スキル (conceptual skills): 言語や読み書きの能力。お金、時間、数の概念と自発的に行動できる (self direction) こと
- 社会的スキル (social skills): 対人スキル、対人反応、社会的責任、自尊心、騙されやすさ、素朴さ(例:心配しやすい)、対人問題の解決、ルールに従う能力/法を守り、被害にあうことを避けるなどの能力
- 実際的スキル (practical skills): 日常生活能力(身辺自立能力)、職業能力、健康管理、旅行/移動、スケジュールや習慣に従う、お金の使用、電話の使用などのスキル
あとがき
まえがきを含めて、参考文献[1]より。リストは本文を少しだけ編集して引用しています。
宮口 幸治『境界知能 存在の気づかれない人たち』 (扶桑社、2025年)に、次の一文があって興味を惹かれました:
AAIDDマニュアル(第 12 版)では知的障害の診断として、知的機能と、適応行動(概念的、社会的、実用的)の双方に明らかな制約があることを記しています。
太字は引用者による
「知っているか・考えられるか(知能)」だけではなく「実際にできているか(適応行動)」も測るというアイディアも、その適応行動の概念的、社会的、実用的という枠組みも、面白く思いました。そこでもう少し詳しく知りたいと思って検索して見つけたのが参考文献[1]でした。
この枠組みは知的障害の診断基準として定義されたようですが、自身の行動を振り返るのにも使えそう。
参考文献
[1] 内山 登紀夫 「現在の知的障害に関する国際的な診断基準と、最近の知的障害概念の検討 」。所収 『療育手帳に係る統一的な判定基準の検討ならびに児童相談所等における適切な判定業務を推進させるための研究』, 厚生労働科学研究成果データベース, 令和2(2020)年度
