アサイド

  • 科学が満たすべき条件

    まえがき

    『科学が満たすべき条件を、私は10項目に整理している(略)。(略)「科学である」との主張があったとき、「その科学性を探るために問いただすべき項目」と考えていただきたい。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、石川 幹人『なぜ疑似科学が社会を動かすのか』 (PHP研究所、2016年)より。

    著者の意図が伝わるよう、まえがきで略した部分を補って再度引用します。

    この科学が満たすべき条件を、私は一〇項目に整理しているので、それを取り上げながら、科学の度合いを評定する方法を紹介しよう。ただし、以下の各条件は市民が個人で調べるのは、難しい面がある。あくまで、「科学である」との主張があったとき、「その科学性を探るために問いただすべき項目」と考えていただきたい。

    また、リストはかなり圧縮要約したうえで引用しています。たとえば第7項目「理論とデータの予測性:将来のデータを予測できる。予測が検証される。反証を無視しない。」は、本書では次のように書かれています。

    ●理論とデータの相互作用が満たすべき条件(妥当性・予測性)

    (略)

    予測性:将来の実験や調査のデータが(確率的にでも)予測可能な理論が立てられているか、そうした予測が検証されているか、逆に反証があるのに無視されていないか、などの観点で評価される。たとえば(以下略)

    著者がせっかくていねいに記したものを乱暴に要約したことをお詫びしなければなりません。でもここまでハンディにしておくと、チェックリストとしてのわたしにとっての使い勝手は向上します。

    タイトルなぜ疑似科学が社会を動かすのか

    著者: 石川 幹人(著)

    出版社: PHP研究所

    出版日: 2016-02-16

  • カテゴリか投稿タイプか

    当サイトのメインコンテンツである「リスト投稿」はこれまで「投稿タイプがpost、かつカテゴリがlist」である投稿だと定義してきた。これを今回「投稿タイプがlist」である投稿に切り替えた。

    もともとXOOPSからWordPressに引っ越してきたときにリスト投稿の定義を「投稿タイプがpost、かつカテゴリがlist」としたのは、できるだけカスタマイズを減らしたかったからである。投稿タイプの初期値は post と page の2種類であり、新しいタイプを作るには register_post_type() を呼ぶか CPT UI のようなプラグインを使う必要がある。一方、カテゴリはインストールした時点で使えるようになっている。「投稿タイプがpost、かつカテゴリがlist」はノンカスタマイズでスタートできる自然な選択だった。

    しかししばらくすると、やりづらいことが増えてきた。例えば少々複雑な処理をSQLで書こうとすると

    しかし、WordPressに引っ越して何年かすると、投稿タイプだけでニーズをまかなうのが難しくなってきた。

    まず感じたのは、投稿とカテゴリの「遠さ」。ちょっと複雑な処理をするためにSQLでリスト投稿を取り出そうとすると、「投稿タイプがpost、かつカテゴリがlist」という定義のもとではこんな感じになる(たぶん)。4つものテーブルをまたぐ必要があるのだ。

    SELECT p.*
    FROM wp_posts AS p
    JOIN wp_term_relationships AS tr ON p.ID = tr.object_id 
    JOIN wp_term_taxonomy AS tt ON tr.term_taxonomy_id = tt.term_taxonomy_id AND tt.taxonomy = 'category'
    JOIN wp_terms AS t ON tt.term_id = t.term_id AND t.name='list'
    WHERE p.post_status='publish' AND p.post_type='post'

    こうやって取り出したレコードに対して二次・三次の処理をしていこうと思うと、とても複雑になる。

    一方、投稿タイプはpostsテーブルのフィールドである。なので「投稿タイプがlist」という定義の元でリスト投稿を取り出すのは、これだけでよい。

    SELECT p.*
    FROM wp_posts AS p
    WHERE p.post_status='publish' AND p.post_type='list'

    もう一つの難所は、タクソノミーとの関連付け。最初はリスト投稿とブログの2種類のコンテンツに対して、タグという一つのタクソノミーでなんとか運用していた。なるべくカスタマイズしない方針から、ブログ用のタグには blog- という接頭辞を付けたり、リスト投稿からはそれが見えないようにしたり。しかし逆に手間がかかってしまう。ブログという投稿タイプとブログ用タグというタクソノミーを作って運用したほうが楽なのだということがようやくわかってきた。

    リスト投稿も2000を超えているので移行は面倒だったが、やってよかった。ノートという第三の投稿タイプを作るなど、拡張の方向性が見えてきた。