まえがき
『考えるべきなのは、自分たちのコミュニケーション方法が相手に通用しない場合にどうするかということだけだろう。これについて国際的なルールがあるわけではないが、次の三つの原則は存在するように思う。』
リスト
- 相手のことはわからない ― 「人間であるという以外に共通点はない」と思う
- わからないから話す ― 「話せばわかる」ではない。それでも話さなければ歩み寄れない
- 身の安全を図る ― 相手の意見の背景に何があるかわからない
あとがき
まえがきを含めて『不都合な相手と話す技術 ―フィンランド式「対話力」入門』より。解説部分は本文からの要約です。
1、2はスッと納得。3に来てエッと驚愕。という感じでした。「身の安全を図る」が3要素の一翼を担うとは。たしかに、その言葉によって相手が大事にしている何か(宗教的な価値観とか、個人的なプライドとか)を傷つける可能性は常にあるわけです。
そういった気づかいは、もちろん日本人同士のコミュニケーションでもなされてしかるべきなので、タイトルの国際にカッコをつけました。
- タイトル: 不都合な相手と話す技術 ―フィンランド式「対話力」入門
- 著者: 北川 達夫(著)
- 出版社: 東洋経済新報社
- 出版日: 2010-09-23