まえがき
『奇人の特徴をおおよその頻度順に列記すると、以下のように表現できることがわかった。』
リスト
- 非同調的、すなわち一般の社会規範にしたがわない。
- 創造的。
- 好奇心に強く駆りたてられる。
- 理想主義的。世界をより良いものにし、世の人びとをより幸福にしたいと思っている。
- 一つあるいはそれ以上(ふつうは五つか六つ)の趣味に没頭している。
- 自分が風変わりであることを幼いころから自覚している。
- 知的。
- 自分は正しくて世間こそが歩調を乱しているのだと信じこみ、自説に固執し、ずけずけとものを言う。
- 競争心がなく、社会からの励ましや力添えを必要としない。
- 食習慣や生活様式が変わっている。
- 他人の意見や交友にはとりたてて興味を示さない。ただし、かれらを説き伏せて自分の――正しい――見解を認めさせようとする場合は別である。
- お茶目なユーモアのセンスをもっている。
- 独身。
- たいてい長子かひとりっ子。
- 単語の綴りをよくまちがえる。
あとがき
まえがきを含めて『変わった人たちの気になる日常―世界初の奇人研究』より。『このうち最初の五項目はもっとも重要であり、ほとんどすべての奇人に当てはまる』そうです。
もしかしたら自分も奇人(Eccentric)の気があるかも、と思って本書を手に取りました。しかし本書の研究対象は1万人に1人という強烈な奇人ばかり。
ちなみに最後の「単語の綴りをよくまちがえる」のは、物覚えが悪いのではなく、言葉を勝手に再定義してしまうから起きる事象のようです。
- タイトル: 変わった人たちの気になる日常―世界初の奇人研究
- 著者: ウィークス,デイヴィッド(著)、ジェイムズ,ジェイミー(著)、Weeks,David(原著)、James,Jamie(原著)、美幸, 忠平(翻訳)
- 出版社: 草思社
- 出版日: 1998-03-01