まえがき
『本書では知性を 「自分で考えて環境に対応し、より良い成果を達成する能力」 と定義することにします。(略)AIが知性を持つ上で必要な要素を列挙してみましょう。』
リスト
- 動機:解決すべき課題を定める力(解くべき課題を見つける)
- 目標設計:何が正解かを定める力(どうなったら解けたとするかを決める)
- 思考集中:考えるべきことを捉える力(解く上で検討すべき要素を絞る)
- 発見:正解へとつながる要素を見つける力(課題を解く要素を見つける)
あとがき
まえがきを含めて、藤本 浩司、柴原 一友 『AIにできること、できないこと—ビジネス社会を生きていくための4つの力』(日本評論社、2019年)より。
(おそらく出版社が付した)ビジネス社会を生きていくための4つの力とはすなわちこの知性の4要素であり、現在のAIの得意不得意をよく理解して人間ならではの価値を発揮してしていこうという趣旨と理解しました。
この4要素もそうですが、論じるために必要な前提をていねいに組み上げていく展開に好感。
- タイトル: AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力
- 著者: 藤本 浩司(著)、柴原 一友(著)
- 出版社: 日本評論社
- 出版日: 2019-02-19