昔の賢人たちは、発しようとしている言葉が三つの門をくぐったときはじめて、そのことばを口にしたのです。
- これらのことばは真実か?
- これらのことばは必要か?
- これらのことばに思いやりはあるか?
解説
つい言い過ぎてしまった経験は誰にもあるもの。いちど口から出てしまった言葉は、元に戻せません。だからといって口を開く前にいちいちチェックリストを見るわけにもいきません。このリストはわずか3項目ですが、重要なチェックポイントを重要な順におさえています。覚えやすく役に立つ、丸覚えする価値のあるリストです。
わたしは、メールのやり取りに活用しています。送信ボタンを押す前にこの言葉を唱えたおかげで何回救われたことか。まず感情にまかせて書きたいように書いてから、「三つの門」で添削する方法もオススメです。
ある日子どもたちにこの「三つの門」の話をしたら、何しろ三つしかありませんから、すぐに覚えてしまいました。その翌朝の話。
わたし「おはよう」
子ども「『おはよう』というコトバはしんじつか?ひつようか?おもいやりはあるか?」
わたし「(寝起きなので不機嫌に)『おはよう』は『おはよう』でいいんだよ!」
子ども「そのコトバはしんじつか?ひつようか?おもいやりはあるか?」
引用元
ロビン・シャーマ著/北澤 和彦訳『3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知』 海竜社 2006年