まえがき
「このページを破き、いつも携帯してほしい。冗談ぬき、これは真面目で言っている。」
リスト
- 完璧に、そして強情に「お客」のことを考えつづけよ。
- 測定可能で、挑戦的だが達成可能な「目標」を、太陽のごとく明確にして共有せよ。
- すべての関係者(ステークホルダー)と効果的で、声高の、たゆまぬコミュニケーションをとれ。
- 各人の役割と責任を誤解が生じないように理解させ、納得させておけ。
- チーム全員がハートで約束するような、実行可能な計画とスケジュールを作れ。
- 大きくて、危険で、不愉快なリスクを緩和し、革新的な加速ツールをセットせよ。
- 優先度は冷酷につけ、必要なら心臓、肺、腎臓のどれをとるか選べ。
- 必要で不可避の変更を予期し、準備せよ。
- 「思い込みと信念」に挑戦せよ、とくに自分が無意識に作った限界には。
- 関係者全員の「期待値」を管理せよ。小さく約束して、それを上回れ。
- 経験に「学べ」、毎回もっと面白いミスをせよ。
- 「感謝の態度」:プロジェクトの成功を祝おう……そして失敗にも乾杯!
あとがき
『土壇場プロジェクト成功の方程式 回避可能な12の落とし穴』より。プロジェクトマネジャー向けのこの本は、1章につき1つプロジェクトの落とし穴を挙げ、その回避策を教えます。このチェックリストはその心得をまとめたもの。
「革新的な加速ツール」など未読の人には分かりづらい言葉もありますが、全体としては密度の高い、しかもユーモアの漂う、よいリストだと思います。
たとえば2つめの項目。目標に必要な要素が厳選して盛り込まれていますし、「太陽」という比喩も、文字通りまぶしく効いています。
本文も、皮肉の利いたユーモアのある文体が、熟練のPMらしい感じを醸し出しています。訳者もなかなか苦労されたのではないでしょうか。
- タイトル: 土壇場プロジェクト 成功の方程式
- 著者: キンバリー・ウィーフリング(著)、田中 健彦(翻訳)
- 出版社: 日経BP
- 出版日: 2009-06-25