まえがき
15分ごとに30秒。「かんたんな動作ですが、日頃から心がけるだけで首の血行がよくなり、老廃物が除去され酸素・栄養が筋肉に行き渡るので筋肉の疲労が回復します。」
リスト
- 椅子に深く座り、背もたれにもたれて組んだ両手を首と頭の境の位置(後頭部)に当てる。
- 首を後ろに倒し、30秒間そのままの姿勢を保つ。
あとがき
まえがきを含めて『パソコン疲れは首で治せる!』より。特にノートパソコンを使っていると姿勢がうつむきがちになるので、首まわりの筋肉のリラクゼーションが重要とのこと。
ドライアイ → 目薬 という対症療法ではダメ、というのは経験的に頷けます。著者によると、ドライアイ(やドライマウスなど)の原因は自律神経の異常にあるとのこと。ドライアイでいえば、涙腺をゆるませる副交感神経がはたらかなくなってしまうから。
パソコン作業によってドライアイになるのは、「パソコン作業」→「目の疲れ」→「ドライアイ」という経緯なのではなく、「パソコン作業」→「首の筋肉の疲労」→「自律神経の異常」→「ドライアイ」という図式だったのです。
ドライアイの真因は目の疲れよりも自律神経の異常にあるという部分は納得できたのですが、自律神経の異常の主な原因が首の筋肉の疲労にあるというのはホントかな?と感じてしまいました。読み進めていくと、こんな記述が。
首の筋肉がこる、すなわち硬化した状態になってしまうと、神経根からでているこの自律神経に悪影響が及び、さまざまな体調不良が発生します。首の筋肉のこりが自律神経の失調を起こすメカニズムについては、今後の研究を待たなければなりません。
メカニズムは不明ながら、「ムチウチ症の研究をライフワークにしていた」著者の長年の臨床経験から、首のコリと自律神経の異常に因果関係を確信するにいたったということ。しばらく試してみようと思います。
- タイトル: パソコン疲れは首で治せる! (アスキー新書)
- 著者: 松井 孝嘉(著)、192(写真)
- 出版社: アスキー・メディアワークス
- 出版日: 2010-10-10