まえがき
『社会が犯罪行為に対処するときの選択肢はこの三つだ。』
リスト
- 能力剥奪(incapacitation) …… 刑務所に閉じ込めるなど
- 報復(retribution) …… 殺人者を死刑に処するなど
- 更正(rehabilitation) …… 何らかの治療で向社会的な人間に矯正するなど
あとがき
まえがきを含めて、マイケル・S. ガザニガ 『〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義』(紀伊國屋書店、2014年)より。英語は原書(“Who’s in Charge?: Free Will and the Science of the Brain”)からの引用です。また解説部分は本文から加筆引用しました。
引用元は明示されておらず、まえがきの文章で「この三つだ」と言い切っていたので思わず収集。Wikipediaで”Punishment“を引くと、この3つに加えて”deterrence”が挙げられています。これは抑止、つまり予め隔離するなどして犯罪を予防するという意味合いのようなので、質的に少々違いますね。というわけで、起きてしまった犯罪への対処としては一般的な整理なのかもしれません。
他者の能力を剥奪するという罪を犯した場合、その報復は能力剥奪になる(たとえば殺人に対する死刑)ので、すこし重複感がありますね。
- タイトル: 〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義
- 著者: マイケル・S. ガザニガ(著)、Gazzaniga,Michael S.(原著)、留美, 藤井(翻訳)
- 出版社: 紀伊國屋書店
- 出版日: 2014-08-28