まえがき
『中尾氏によると、KPIに必要な条件は次の3つだ。』
リスト
- 【整合性】 最終的な目標に向かって、きちんとロジックが通っていること。最終的な目標が売上なのか利益なのかということだけでも、達成への道筋は異なってくる
- 【安定性】 KPIとして定めた指標が、安定的・継続的にとれること。検証しづらいものをKPIにしてはいけない
- 【単純性】 指標が少なく(できれば一つ)、覚えやすいかどうか
あとがき
まえがきを含めて、杉田 浩章 『リクルートの すごい構“創”力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド』(日本経済新聞出版社、2017年)より。
まえがきの「中尾氏」とは、『2005年に開始した、対面で注文住宅や新築マンションに関する相談に応える「スーモカウンター」』事業において、『当時、リクルート住まいカンパニーのスーモカウンター推進室長としてこのKPI設定に関わった中尾隆一郎さん』のこと。
本文で強調されながらこの3条件に採用されていないように見えるのが、【効果性】あるいは【インパクト】と呼ぶべき要素です。整合性のある指標がいくつもある中で、最終的な目標にダイレクトにつながる(目標との因果関係が強い)要素がKPIとして採用されるべき。そのなかで『最も事業価値に直結する(つまり、勝ち筋に直結する)』指標を「価値KPI」と呼んでいます。
- タイトル: リクルートの すごい構“創”力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
- 著者: 杉田 浩章(著)
- 出版社: 日本経済新聞出版
- 出版日: 2017-05-26