霊長類の声の分類


まえがき

『私のお師匠でもある人類学・霊長類学者の伊谷純一郎が、1963年の論文で、霊長類の声を分類したんです。「距離」と「感情の強度」という2つの軸によって4つに分けたんですね。』

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あとがき

まえがきを含めて、山極 寿一、鈴木 俊貴『動物たちは何をしゃべっているのか?』 (集英社、2023年)より。まえがきの「私」は山極氏のほう。1963年の論文とはおそらく参考文献[1]。リストは本文を整理して作成しました。

感情の伝達は声の原始的な役割だと思います。距離による分類は、僕も霊長類のうちですが、思いつかず新鮮でした。

相手が自分から見える状況にある(近距離)かそうでないかで、声の大きさだけでなく質が変わる。より遠くまで声を届けるための発声なども違うのかな。なんにせよ、いい4象限モデルの例として収集しておきたくなりました。

あと、次に引用する部分にも共感できました。

霊長類のコミュニケーションは視覚的なものが主体で、音声はその次だと言いましたが、近距離では音声が決定的に重要になることもありえるんですね。

 だから、コロナ禍でのソーシャル・ディスタンスは、ヒトにとってかなりの負担になったかもしれません。

オンラインで雑談がしにくい理由」には挙がっていませんでしたが、お互いの物理的な距離が同一になってしまうことで生じるコミュニケーションの困難さがあるように思います。

例えば誰かの発言を受けて、「どうですか?」と場に広げるのが意外に難しいことがあります。リアルであれば、話者が特定の人に話しかけているのか場に話しかけているのか、その距離感の違いは声や姿勢ですぐにわかります。一方オンライン会議では、「どうですか、皆さん?」と言葉を添えないと、最初の話者との会話が続いているものと思われてしまいます。

動物たちは何をしゃべっているのか?

著者 : 山極 寿一、鈴木 俊貴

出版社 : 集英社

出版日 : 2023/8/4

動物たちは何をしゃべっているのか?

参考文献

[1] Itani, Junichiro. “Vocal communication of the wild Japanese monkey.” Primates 4.2 (1963): 11-66.

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