まえがき
『これらは、それぞれ、ベルモント・レポートの「人絡の尊重」「恩恵(善行)」「正義」に相当するものですが、単に表現を変えただけではなく、今日の状況に適合させるため、それらが包含する内容を必要な分だけ拡大しています。』
リスト
- 【尊厳性】 被験者の人絡が尊重され、生命の尊厳が保たれること
- 【有益性】 科学的な研究であること、危険性に勝る利益が期待できること
- 【公正性】 実施の状況が社会正義に反することのない、公正な研究であること
あとがき
まえがきを含めて、笹栗 俊之、池松 秀之『臨床研究のための倫理審査ハンドブック』より。まえがきにもある「ベルモント・レポート」(Wikipedia)の基本的倫理原則を簡潔にまとめた文章を探していて、この三か条を見つけました。私案とのことですが、言葉も意味もすっきりしていてわかりやすいです。本書ではベルモント・レポートと対比させつつ、なぜこのように書き換えたのかが解説されています。
- タイトル: 臨床研究のための倫理審査ハンドブック
- 著者: 笹栗 俊之(著)、池松 秀之(著)、笹栗 俊之(編集)、池松 秀之(編集)
- 出版社: 丸善出版
- 出版日: 2011-07-15
参考文献
* 「ベルモントレポート」(福岡臨床研究倫理審査委員会ネットワーク)
* 書籍にあたるまでもなく、「倫理原則と倫理指針」(福岡臨床研究倫理審査委員会ネットワーク)に同じ文章が掲載されていました!