【反省】五省 ― 一日を振り返る5つの問い

  • 一、至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか(誠意に欠けた事はなかったか)
  • 一、言行(げんこう)に恥づるなかりしか(恥ずかしい言動はなかったか)
  • 一、気力に缺(か)くるなかりしか(意気込みは充分だったか)
  • 一、努力に憾(うら)みなかりしか(最善を尽くしたか)
  • 一、不精(ぶしょう)に亘(わた)るなかりしか(手を抜かなかったか)

解説

一日の終わりに自分を振り返ってみるというのはよい習慣ですね。この「五省」は、言葉こそ古めかしいものの、形式的にも内容的にも優れたリストです。このまま諳んじようということではなく、自分のためのリストを作る際に参考にして欲しいと思い、採用しました。

形式的に優れているのは、リズムがよく唱えやすいという点。一日を振り返るという目的に照らせば、これは重要なポイントです。

内容的に優れているのは、どれも「態度」に対する振り返りであるという点。目標を達成したか、成功したかといった「結果」ではなく、どんな「態度」で過ごしたかだけが問われています。

結果はコントロールできません。結果が失敗だったから今日はダメな日だった…ではないはず。しかし、態度は選べます。自分の基準に照らしてよい態度で1日を過ごせたか。振り返るべきはそのポイントです。

引用元

五省(ごせい)とは、昭和初期の海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において、生徒がその日の行ないを反省するために自らへ発していた5つの問いかけのこと。以下より一部編集の上引用しています。

五省 – Wikipedia <http://ja.wikipedia.org/wiki/五省>