- 「何をしなければならないか」と自問自答していた。
- 「この企業にとって正しいことは何か」と自問自答していた。
- アクション・プランをきちんと策定していた。
- 意思決定に対して責任をまっとうしていた。
- コミュニケーションへの責任をまっとうしていた。
- 問題ではなくチャンスに焦点を当てていた。
- 会議を生産的に進行させていた。
- 「私」ではなく「我々」として、発言したり考えたりしていた。
解説
「マネジャー」の仕事について、世界共通の定義はありません。社員全員をマネジャーと呼ぶ組織もあれば、マネジャーが特別な重みを持つ組織もあります。そこで、マネジャーの仕事のチェックリストはピーター・ドラッカーの著作から引きました。氏は「マネジメント」という概念を発明したといわれています。
通常、マネジャーの仕事は組織があらかじめ用意してくれています。ですからマネジャーの名刺をもらい、マネジャーとして定められた職務をこなせば、マネジャーの仕事をしたことになります。しかしこのリストによれば、それでは不十分。有能なマネジャーは、そもそも『「何をしなければならないか」と自問自答』しているからです。
なぜこの仕事が与えられたのか。本当にこれが自分のするべき仕事なのか。何をどこまでやれば達成といえるのか。自分の仕事をそのように「再定義」することから、マネジャーの仕事は始まるということです。
その他の7つもじっくり考えるに値する項目。マネジャーの羅針盤として時々チェックしたいリストです。
引用元
P.F. ドラッカー 『P.F. ドラッカー経営論』