まえがき
『スパリュア氏は、審査員に、「ワインを目、鼻、口、バランスの四つの観点で評価し、20点満点で採点してワインの順位をつけてほしい」と伝えています。』
リスト
- 【目】ワインの外観。ワインの清澄度や色の具合で、その健全性を確認する。
- 【鼻】香り。ブドウ由来の第一アロマ、発酵由来の第二アロマ、熟成由来の第三アロマといった、さまざまな香りとその強さを確認する。
- 【口】味わい。風味、酸味、苦味、甘味、タンニン、アルコール度などが確認ポイント。
- 【バランス】個別に「目」「鼻」「口」で捉えたことを全体的な印象で総合評価する。
あとがき
まえがきを含めて『葡萄酒の戦略 ―ワインはいかに世界を席巻するか』より。リストは本文を編集して作成しました。
まえがきの部分は、『パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン』という本からの引用。『パリスの〜』のほうは、1976年に行われた有名な(わたしは知りませんでしたが)試飲会の様子を描写した本。この試飲会で初めてアメリカワイン(セパージュ主義、つまりブドウの品質重視)がフランスワイン(テロワール主義、つまり産地主義)より高い評価を得たとのこと。
『葡萄酒の戦略』が面白い本でしたので、読んだしるしに何かの箇条書きをメモしておきたかった。このあとの文章を読むと、四つの観点に5点ずつ配点されているようです。20点満点だったら10点くらいは「口」つまり味に配点されるのではないかと思ったのですが、味の評価が全体の1/4しかないなんて不思議。
- タイトル: パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン
- 著者: ジョージ・M・テイバー(著)、葉山 考太郎(翻訳)、山本 侑貴子(翻訳)
- 出版社: 日経BP
- 出版日: 2007-04-26