競争に勝つ経営者の条件


まえがき

『経営イノベーションを起こした経営者は、いずれもこれらの条件を備えている。』

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  • 経営の「見える化」に取り組み、現実を正しく把握し冷静に判断できる
  • 自社の強みを理解し、その会社でなければならない役割を見いだしている
  • ビジョンを明確に打ち出し、ある分野で「世界一」を目指す気概を持っている
  • 数々の困難にめげず、一つひとつ壁を乗り越えていく担力がある
  • 常に自分の頭で考えて理解し、判断できる
  • ICTの持ち味、使い方を理解し、的確な投資判断ができる
  • 世の中の変化に敏感で、柔軟に対応できる
  • 社員が能動的に動ける仕組みを構築し、全員経営を実践する

あとがき

まえがきを含めて『競争に勝つ条件』より。本書の「おわりに」からの引用です。

これも同書からの「企業がグローバル競争に勝つ条件」同様、うーんという出来。うーんでは失礼なので具体的に考えてみると……

例えば第1項目では、後半(現実を正しく把握し冷静に判断できる)の「正しく」「冷静に」といった形容詞にはあまり情報がありません。「誤って」把握したり「度を失って」判断したりすることが求められるはずがないからです。
これらの形容詞を取り去ると「現実を把握し判断できる」となります。これはすなわち「見える化」なので、結局第1項目は『経営の「見える化」に取り組む』だけでいいことになってしまいます。
しかしこれではありきたりなので、どんな見える化にどう取り組むのか、そのエッセンスが研究から抽出されるとよかったと思います。

本文は面白いのですが。

  • タイトル競争に勝つ条件
  • 著者: 経営イノベーション50研究会(著)
  • 出版社: 日経BP
  • 出版日: 2012-08-09

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